木原善彦『実験する小説たち』 

おもしろい本を見つけた。
実験小説のしょうかいだけれど、本来小説はフィクションだから、自然科学のような実験というものはない。あるのは工夫小説ないし反小説といえるものだろう。
そしてそのポイントは「私たちは虚構世界の人口的描写を読むことで世界の新たな見方を学ぶのです」と言う点にあって、新しい現実に出会えるのだという。そんな実験的な作品は決して難解なのではな「取っつきにくい」だけのことだという。想だと思ってよむなら立派に小説なのだ。しかし、これが理解されない。
新しい自分なりの文学論をめざしていく上において参考になるのメモしておこう。
木原善彦は言わずと知れたトマス・ピンチョンの研究者だ。
本書のサブタイトルは「物語とは別の仕方で」とあって、ピンチョンと言えば長い物語を書く作家であるけれど、その研究者が、実験小説に詳しいという点に、げんざいのもつ複雑性を見る。
それも文学論なのに横書きで書かれている。これも実験なのか?

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