デイヴィッド・ロッジ『起きようとしない男』立ち読みも読書のうち
短編集を本屋で立ち読みしていたら、長編と短編は読み方がちがうんだとあった。
短編はいっきに読んで、何をいわんとしているかをつかんで味わうことだといい、長編はいっきではなく、休み休み読んでいくものだとある。短編は早く終わりたいけれど、長編はなごりおしくなるものだという。
なるほど、そういうことかもしれないと感心した。
いまさらロッジでもなかろうと、というのも長い長編を最後まで読みきったことがないからというわけではないが、何冊か書棚にはあって、面白かったのは『小説の技巧』などの評論であったから、小説はちょっとねという思いだ。
ロッジ風の文体でくねくね書いてみても、これがおもしろいのかなあという気がする。
総じて、イギリス文学はあまり好きではないけれどね。