MONKEY 13 久しぶりに手に取る
創刊号からけっこう熱心に読んでいたが、いつのことからか読まなくなっていた。なぜだか、ちょっと違うんじゃないかと感じていたからだ。
久しぶりに手に取ったのは、ブライアン・エヴァンソンが載っていたからだ。読んでみたいと思わせる作家は数少ないが、エヴァンソンは例外。もしエヴァンソンがなかったら手にしなかったかもしれない。
エヴァンソンは薄気味悪い物語に執心していて、それがいいというわけではないけれど、なぜだかかなりリアルだと思える物語になっている。2冊の短編集『遁走状態』『ウインドアイ』は編集者、柴田元幸に教えてもらったようなものだ。
ケリー・リンク、神慶太、ミルハウザー、ダイベック、も教えてもらったが、やはりエヴァンソンが一番いい。