中島真志『After Bitcoin』e円発行によってBIの実現を

中島真志『After Bitcoin』e円発行によってBIの実現を

初夢を見た。

それはe円というデジタル円を使って、ベーシックインカムを行うという夢だった。

昨年の暮れ、正月に読もうと購入しておいた中島真志『After Bitcoinアフター・ビットコイン』に奇しくも5章で「中央銀行がデジタル通貨を発行する日」として登場していた。そこでいっきに読み終えた。

本書は、ビットコインは終わったが、ブロックチェーン技術はまだまだ使えるという主張であるが、e円については発行の為の発行であって何に使うのかについては触れていない。これまでの紙幣、コインを現物のあるアナログ円(a円)だとすると、e円に一本化するのか二本立てにするのかも明確にしていないが、あくまで世界各国の取り組みを紹介することにとどまっている。著者自らは日銀時代に「密かに研究していた」とほのめかすが「日銀の組織風土はきわめて保守的」と悲観的だ。

僕自身は、ビットコインが現在投機的なものになっているとはいえ、終わったとは決して思っていないし、中央銀行デジタル通貨対ビットコインでは前者がまったく勝利するという著者の見解も信じていない。

この見解が当然のことならば、全世界から金やダイヤモンドもなくなるだろうからである。

ビットコイン自体の発想は、リバタリアンの発想から来ていると中島は言うけれど、実は「サトシ・ナカモト」はアナーキストではないかと疑っている。むしろこちらの方がちかいのじゃないかと? 中央に制御されない反権力ということなら、アナーキズムのほうが近いと思うのだけれど。

そうだとするならもっと飛翔して、ビットコインはベーシックインカムを可能にするかと問うてみる。

少なくとも再分配のことだから中心があればいいわけで、それが政府であろうが王様であろうがマイニングであろうが同じことだ。ビットコインが分散型のシステムだというけれど、それは決済についての部分だけのことなので、決して不可能とは思えない。

一部の人の富の拡大ではなく、万人にむけたと冨の拡大につながるということだが、誰もが容易にマイニングできない状況をみればそれは難しいことかもしれない。しかし、可能性がないわけじゃない。

僕自身はアナーキストではないので、中央銀行のデジタル円でベーシックインカムが実施されることを願っている。

e円もBIも実現はさらに遠い先のことだろうけれど。

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