中島大『小水力発電が地域を救う』風力発電より小水力を

中島大『小水力発電が地域を救う』風力発電より小水力を

中小の水力発電については関心があった。
それは再生可能エネルギーの議論の中で、日本では水力が有効であることは竹村公太郎『水力発電が日本を救う』を読んだ時から考えていて、今回の中島の本にも同じようなことを感じる。
また本の装丁も似ているしね。出版社も同じ東洋経済新報社だ。

竹村公太郎『水力発電が日本を救う』をおもしろく読んだ
竹村公太郎『水力発電が日本を救う』東洋経済新報社 読みたかった本なので一気に読んでしまった。なぜ水力発電が日本を救うのかと言うと本...

大規模なダムを建設して発電をおこなうというのではない小さな水力発電は日本のあちこちで可能だし、また地域の復興にも役立つという。また、水力は誰もが容易に想像でき、分かりやすい発想だという。

本書の中で一番印象に乗ったのが、第3章「山村の土建会社は小水力発電で生き残れる」だった。小水力では地域の建設業と非常に相性がいいというのだ。それは小水力が実は水路の確保と修繕にあるからで、メンテナンスはお得であり、かつ発電によって定期収入がえられて経営が安定する。地域の産業になれるのだという点がすばらしい。

このことを端的に述べている文章は以下のようだ。

「外の会社から補償金だけをもらって、自分たちの地域にはそれ以上なにも貢献しない水力発電所を勝手につくらせるより、地域が主体になったり、あるいは少しでも参加する形で水力発電所をつくれば地域の継続にずっと役立ちます」

赤アンダーラインのことばを「原子力発電所」にかえれば、そのまま脱原発の問題となるであろうことは明白であると思う。地域が補償金目当てで誘致する承認するのはまったく地域の為にならない。それは数多くの補助金頼みにより事業がすべてカネの切れ目が縁の切れ目になのと同じ構造だろう。地域の人々が参加しなければ意味がないのだ。

また、小水力発電から、太陽光発電、木質バイオをつかった発電、風力発でへと、さながら再生エネルギーの展示場のようになった徳島県佐那河内村の例も紹介されている。

全国小水力利用推進協議会

http://j-water.org/

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