グロースビス経営大学院『武器としてのITスキル』ビジネス書との距離

グロースビス経営大学院『武器としてのITスキル』ビジネス書との距離

これからビジネスを始めたいとか、起業への適性があるとかは思っていないけれど、これからのビジネスにおけるITスキルの概要を知っておきたいと手に取った。

20世紀末のITから、次はAIが頭脳資本主義をこれからも牽引していくだろうことは疑いがない。そこに乗り遅れることなく稼ぎたいということではなく、ただただ知っておきたいということだ。

そのポイントとして、冒頭で最先端技術は「どのような影響があり、活用分野があるか、ということに意識を向けることがビジネスパースンには有効なのです」と述べるので、全体を見渡しておくことはムダではない。

本書は大きく分けて①コンピュータとデータの基本スキル7つ②戦略とマーケティング6つ③組織スキル6つより成り立っている。ひととおり読み終えて、特別新しい情報というものは無かった。これまでに見知った情報なのだが、実は何がコンピュータにできて、なにがコンピュータにできないかということに関心がる。

また、自分自身をふりかえってみて、マジョリティに組する志向が自分にはたりなくて、いつも人と違うことをしようと志向してしまうのを考えて、けっしてビジネスにはむいていないと痛感している。やはりベンチャーにもビジネスにも向いていないと改めて思う。本書をよめば、人々一般がほしいと望むものに関心を示し、キャッチできるという資質が重要だということがわかる。マジョリティーに寄り添うという志向性がないと儲からないということだ。

しかし、そのことはそのような人間は不要な人間ということではなく、p-193に「AIに真似できない人間のクリエイティビティとはなんなのでしょうか。端的にいえば、それは『過去の延長線上にはない解』です」とある。

つづけて、延長上という連続ではなく断絶を強いるようなクリエイティビティだとある。

いくら中世の絵画をどれだけ分析してみても、その延長上には印象派のような作品はでてこないという例をあげている。

もし他人との同調圧力に抗していくアーティストの資質が益するとすれば、やはりこの発想の発火点においてだろうと思える。

この意味ではITもAIもまったく関係ないような自分の資質もひょっとしたら益するかもしれないのだ。

つまり、コンピュータにできないこと。そこにアーティストの出番がやってくるのだと思った。

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